毎週土曜日に開催している映画上映会
11月は、アニメ映画「対馬丸-さようなら、沖縄-」(75分)を上映しています!
昭和19年夏。太平洋戦争が激しくなると、本土決戦に備え、沖縄の子どもたちを学童疎開させる命令が出された。
8月21日に那覇を出た疎開船「対馬丸」は、22日夜に米軍潜水艦の魚雷攻撃を受け、海へと沈んでいった。主人公キヨシの運命は・・・。
対馬丸の悲劇を描いたアニメーション映画。
【原作】大城立裕 【監督】小林治
【声の出演】田中真弓、納谷悟朗、安原義人 ほか
☆ピースダイアリー内では作品の見どころをもう少しご紹介します。
この作品は、太平洋戦争中におこった「対馬丸」事件を題材に制作されました。
1944(昭和19)年8月22日の夜、沖縄から本土への疎開者1788名を乗せた疎開船「対馬丸」が、アメリカ軍の潜水艦に撃沈されました。乗船者の約8割が犠牲となり、その多くは学童疎開の子どもたちでした。
本作の主人公キヨシは、那覇の国民学校に通う少年。
友達の健治、勇と一緒に疎開することが決まって大喜び。初めて行く本土での暮らしに思いを馳せます。
一方、県内の別の地域に住む陽子は、祖母や親戚たちと疎開するために、出発地の那覇港へ向かっていました。
こうして疎開者は各地から集まってきましたが、当時の沖縄周辺の海はアメリカ軍との戦場となって危険な状態だったのです。
このことをそれとなく聞いていた周りの大人たちは、「船は軍艦にする」という条件を教師に求めていました。
8月21日、出発地の那覇に用意された船は、軍艦ではなく貨物船「対馬丸」でした。
疎開者たちは大きな船に圧倒されながら、おそるおそる船に乗り込みます。
そして出発のとき、キヨシは小さくなる港を見つめながら、「さようなら沖縄」と別れを告げるのでした。
キヨシたちは疎開への期待と不安を抱えながら、船内で集団生活を始めます。
しかし、8月22日の夜、悲劇は起こりました。
本作の前半では、キヨシが友達と遊ぶ様子や家族団らんのシーンが描かれています。
この事件、そして戦争によって子どもたちの日常は奪われ、命を失いました。
今も、世界では戦争によって子どもたちを含む多くの民間人が犠牲になっています。
作品を通じて、今一度「平和」について考えてみませんか。
ぜひご観賞ください。
ピースおおさか1階特別展示室にて、特別展「沖縄の学童疎開船「対馬丸」事件 いま生きる私たちへのメッセージ」を
12月27日まで開催しています。
事件の詳細を解説したパネル展示と、対馬丸記念館に所蔵されている「2つのランドセル」のお話の映像を公開しています。
本作とあわせてこちらもご覧頂ければと思います。
ウィークエンド・シネマは予約不要(当日先着順)です。
皆さまのご来館お待ちしております!
上映日時:11月11日、18日、25日 各日 午後2時から
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