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ピースダイアリー

PEACE DIARY

2024年12月のダイアリー

ウィークエンド・シネマ12月のご紹介

2024年12月13日

毎週土曜日に開催している映画上映会
12月は、「戦争体験者 証言映像 2本同時上映」です

シベリア抑留、引き揚げ、そして出征した家族の行方…。
12月の上映では、戦争体験者の証言映像を2本同時上映します。

 

・「シベリア抑留体験 証言映像」
証言者:近田明良さん
1925年9月東京生まれ。1945年2月、大学在学中に召集され、満州(現・中国東北部)のジャムスへ渡る。同年6月に奉天に移動し、三菱重工業の技術兵として軽機関銃などの兵器を製作していた。
終戦後、シベリアのガラドック東方へ抑留され、伐採・運搬作業に従事する。1946年7月、1か月かけて、ウクライナのザポロージエに移動。発電所の復興作業や被服の修理を行う。1948年11月にナホトカから京都の舞鶴港に復員した。

 

39分
2020(令和2)年 平和祈念展示資料館制作

 

 

・「戦争証言2023 満州から引き揚げた母娘の長い戦争」
証言者:杉山康さん(終戦時3歳)、広田きみさん(終戦時29歳)
1941年、父親の仕事で満州国に渡った広田さん家族。そして満州で生まれた康さん。戦時中はまだ穏やかな生活を送っていたが、日本の戦況が悪くなると、父親は37歳の年で出征。終戦の頃にはソ連(ロシア)の侵攻により、広田さん家族は満州を離れることになる。
そこから数々の苦難を乗り越え、日本に帰り着くまでに1年以上の月日がかかった。その後、出征した父親の行方が分かるまで70年近くの時間を要することとなる。

 

17分
2024(令和6)年 滋賀県平和祈念館制作

 

☆ピースダイアリーでは2つの証言映像についてもう少し解説します。
・「シベリア抑留体験 証言映像」
近田さんは奉天で終戦を迎えましたが、その後中国の八路軍の襲撃に遭います。
戦闘に巻き込まれ、初めて銃を人に向けて撃ったときの心境を振り返ります。
このほかにもシベリア抑留時の労働や衣食住、戦友の死を目の当たりにした状況、現地の人々との交流、そして復員まで自身が体験したことを詳細に語っています。

 

・「戦争証言2023 満州から引き揚げた母娘の長い戦争」
戦況悪化に伴い、広田さんは幼い康さんを連れて満州から朝鮮半島へ向かいました。
逃げるために道のないところを歩いたこと、冬の寒さや食糧不足で多くの人が亡くなっていったことなど、自身の体験について話されています。
終戦から1年以上かけて、母娘2人は日本へ引き揚げてきました。しかし、康さんの父親は行方不明のままでした。
明確な情報を得られない中、70年近くが経ったある日、康さんのもとに1本の電話がかかってきました。

 

映像では体験の証言だけでなく、平和への思いや願いを語っておられます。
ぜひご覧ください。

 

ウィークエンド・シネマは予約不要(当日先着順)です。
皆さまのご来館お待ちしております!

 

上映日時:12月14日、21日 各日 午後2時から

 

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