先日、数年ぶりにジョギングをはじめたのですが、走り出して4~5分で力尽き、私より年上と見受けられる方々に追い抜かれてしまいました。
体力の低下に危機感を覚えて急遽はじめましたが、肉体と精神の分離がすさまじく、甚だショックを受けています。
夏は暑くて走る気になれず、寒すぎても億劫なので、春に頑張りたいと思います…。
さて、このたびは4~5月のウィークエンド・シネマについてご紹介させていただきます。
4月は「ガラスのうさぎ ~東京大空襲~」という、戦争で家族を失った少女を描いた作品です。
東京下町に住む少女・敏子は、厳しい世の中で家族と共に一生懸命生きていました。
しかし、3月10日の東京大空襲で、敏子は母と二人の妹を失ってしまいます。
焼け跡から、空襲の猛火で形の変わったガラスのうさぎを堀り出した敏子は、戦争の恐ろしさを目の当たりにします。
更に疎開の途中、駅で米軍機の襲撃に遭い、一緒にいた父までも亡くしました。
たったひとりになった敏子は孤独と悲しみに暮れますが…。
この作品は、原作者である高木敏子さんの実体験をもとに映画化されたものになります。
平和への思いが伝わってくる素晴らしい作品です。
5月は「禁じられた遊び」(日本語字幕)を上映します。
舞台は第二次世界大戦中のフランス。
ドイツ軍によるパリ侵攻から逃れる途中、爆撃により両親と愛犬を亡くした5歳の少女ポーレットは、ひとりさまよううちに、11歳の農民の少年ミシェルと出会います。
ミシェルから死んだものは土に埋め、お墓を作ることを教わったポーレットは、子犬を埋め、十字架を供えます。
これをきっかけに、お墓を作って十字架を供える遊びに夢中になった2人は、教会や霊柩車からも十字架を持ち出してしまうのですが…。
フランス映画界の巨匠ルネ・クレマン監督による、戦争の悲惨さを描いた名作です。
繊細で静かな雰囲気のなかに力強さを感じます。
毎年、お花見などで盛り上がる春の大阪城公園ですが、今年はピースおおさかで映画鑑賞もいかがでしょうか。
たくさんのご来館をお待ちしています。