ピースおおさかで所蔵する戦争や平和の映像資料を中心に広く多くの方々にも鑑賞していただくための機会として、開催します。 平和な世の中を子どもたちに引き継いでいく方法をいっしょに考えてみませんか?
シベリア抑留、引き揚げ、そして出征した家族の行方…。 12月の上映では、戦争体験者の証言映像を2本同時上映します。 「シベリア抑留体験 証言映像」 証言者:近田明良さん 1925年9月東京生まれ。1945年2月、大学在学中に召集され、満州(現・中国東北部)のジャムスへ渡る。同年6月に奉天に移動し、三菱重工業の技術兵として軽機関銃などの兵器を製作していた。 終戦後、シベリアのガラドック東方へ抑留され、伐採・運搬作業に従事する。1946年7月、1か月かけて、ウクライナのザポロージエに移動。発電所の復興作業や被服の修理を行う。1948年11月にナホトカから京都の舞鶴港に復員した。 39分 2020(令和2)年 平和祈念展示資料館制作
シベリア抑留、引き揚げ、そして出征した家族の行方…。 12月の上映では、戦争体験者の証言映像を2本同時上映します。 「戦争証言2023 満州から引き揚げた母娘の長い戦争」 証言者:杉山康さん(終戦時3歳)、広田きみさん(終戦時29歳) 1941年、父親の仕事で満州国に渡った広田さん家族。そして満州で生まれた康さん。戦時中はまだ穏やかな生活を送っていたが、日本の戦況が悪くなると、父親は37歳の年で出征。終戦の頃にはソ連(ロシア)の侵攻により、広田さん家族は満州を離れることになる。 そこから数々の苦難を乗り越え、日本に帰り着くまでに1年以上の月日がかかった。その後、出征した父親の行方が分かるまで70年近くの時間を要することとなる。 17分 2024(令和6)年 滋賀県平和祈念館制作
第2次世界大戦終了後、零下40度の厳冬シベリアにある強制収容所(ラーゲリ)では60万人を超える日本人が捕虜として収容されていた。 山本幡男は日本にいる妻と4人の子どもと一緒に過ごす日々が訪れることを信じ、絶望する仲間たちを励まし続ける。 しかし徐々に近づくダモイの日を前に、山本の体は病魔に侵されていた…。 ※11月のウィークエンド・シネマは当日朝より、2階受付付近で参加整理券を配布します。 【監督】瀬々敬久 【原作】辺見じゅん「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」 【出演】二宮和也、北川景子、松坂桃李、中島健人、桐谷健太、安田顕ほか 134分 カラー 2022(令和4)年 日本
長野県にある尋常小学校に通う恭太は“満州の人々と仲良くし立派な国をつくるために日本の青少年が必要だ”と先生から誘いを受け、満蒙開拓青少年義勇軍に入隊した。 満州に渡った恭太の目を通して、満蒙開拓の様子、終戦直後の満蒙開拓団に起こった悲劇を描いた作品。 【監督】出崎哲 【声の出演】山口勝平、草尾毅、石田彰、三木眞一郎、宮本充、水谷優子ほか 90分 カラーアニメ 1993(平成5)年 日本
マリアと弟マーセルは、1939年9月、ナチスによるポーランド侵攻にともない、家族とともに故郷のポーランド・ウッチを離れることに。 杉原千畝が発給した日本通過のビザを手に、敦賀、神戸、そして日本占領期の上海へ。逃避行を続ける彼女らが最後にたどり着いた場所は…。 歴史とアートの融合プロジェクト「マルリカプロジェクト」の中で制作された、姉弟の生き残りをかけた旅の軌跡をたどるドキュメンタリー作品。 【監督・撮影・編集】大澤未来 【企画・調査研究・歴史考証】菅野賢治 72分 カラー・モノクロ 2021(令和3)年 日本
第二次世界大戦中、ユダヤ人の少女アンネ・フランクが空想の友達であるキティー宛てにつづっていた、「アンネの日記」を原案に描いたアニメーション映画。 現代のオランダ・アムステルダムを舞台に、アンネの空想の友だち、キティーの視点からアンネの生涯をたどる。 ファンタジー風の場面を豊富に盛り込みつつ、平和への祈りと、現代における難民差別に対する抗議も描いた作品。 【監督】アリ・フォルマン 【声の出演】ルビー・ストークス、エミリー・キャリー ほか 99分 カラーアニメ 2021(令和3)年 ベルギー・フランス・ルクセンブルク・オランダ・イスラエル合作
元兵士が1944年9月に撮影した1枚の写真をもとに、2人の少年を探す模様に密着した、キェシロフスキ初期のTVドキュメンタリー作品。 33分 モノクロ 1968(昭和43)年 ポーランド
旧約聖書の十戒をモチーフに、ワルシャワの巨大アパートに暮らす人々の人生模様を全10話で描いた連作ドラマ「デカローグ」の第8話。 1985年頃。ワルシャワ大学で倫理学を教えるゾフィアの元に、ゾフィアの著書を英訳したアメリカの倫理学者が訪ねてくる。 大学の講義で「生まれる命」の大切さを説くゾフィアに、彼女がある質問をする。それは、ゾフィアが抱えてきた過去を呼び起こすものだった。 【出演】マリア・コシャルコフスカ、テレサ・マシェフスカ ほか 57分 カラー 1988(昭和63)年 ポーランド
第二次世界大戦末期の1944年のワルシャワ蜂起。約20万人以上の民間人が犠牲になったといわれる壮絶な市街戦の一部始終を記録した貴重なドキュメンタリー作品。 戦時下の市内で国内軍の映画班が撮影したニュース・フィルムをもとに、ワルシャワ蜂起博物館全面協力によってカラー化や音声の追加録音がなされ、忘れてはいけない悲劇が再現されている。 ※本作品には、凄惨な映像が含まれますので、ご注意ください。 【監督】ヤン・コマサ 【上映協力】ワルシャワ蜂起博物館 85分 カラー・モノクロ 2014(平成26)年 ポーランド
第二次世界大戦直前、ドイツの侵攻が始まったワルシャワを舞台に、シェイクスピアの「ハムレット」を上演していた劇団が諜報戦に巻き込まれる中、大奮闘する過程をスピーディーに描いた必見の傑作コメディ。 【監督】エルンスト・ルビッチ 【出演】キャロル・ロンバート、ジャック・ベニー ほか 99分 モノクロ 1942(昭和17)年 アメリカ
終戦後、戦地で散っていった親友たちに対する罪悪感を胸に、逃げるようにペルーへと渡った俊作。60年ぶりに故郷である鹿児島へ帰り、旧制高等学校七高野球部の同級生・勝洋と再会する。ふらりと旅をする俊作をひとりにしてはいけないと感じた勝洋は、俊作についていくことを決意し、2人の珍道中が始まった…。 人生の終わりを日本で迎えるために帰郷した男が、親友との旅の中で様々な人と出会い、生きる喜び、生命の尊さを描いたヒューマン・ドラマ。 【監督】向井寛 【出演】加藤剛、愛川欽也、池内淳子、ぼんちおさむ、宍戸錠 ほか 95分 カラー 2004(平成16)年 日本